野鳥豆知識 絶滅危惧種ってなんだ??

よくテレビ等で絶滅危惧種って聞いたことないですか? または図鑑なんかでも絶滅危惧種って書いてあったりしているのを見たことある方もいるかもしれませんね。
言葉の感じからなんとなく、数が減っていてヤバそうな感じなんだなというニュアンスは伝わってきますが、いまいちどの程度なのかぴんと来ないなという方も多いのではないでしょうか? そこでちょっとまとめてみようと思います。

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はじめに

絶滅危惧種とは、その名の通り、絶滅の危機にある生物の種のことで、定義としては、現在の状態をもたらした要因が今後も継続して作用するなら、存続が困難なものとされています。
簡単に言うと「このまま放っておくといずれ絶滅するもの」とされています。
世界的にはIUCN(国際自然保護連合)が作成したレッドリストの絶滅危惧ⅠA類、絶滅危惧ⅠB類、絶滅危惧類に分類された種の事を指します。

 

日本の絶滅危惧種(環境省レッドリスト)

このIUCNのレッドリストを受けて、日本も環境省版レッドリストというものを公表しています。
何年かおきに改定を繰り返して更新しているようです。
ちなみに現在の最新版は、2017年度に公表された第4次レッドリスト第2回改訂版というものです。
また、このレッドリストの内容を纏めたものは、レッドデータブックとして出版されます。
このレッドリストの中にも危機度に合わせてカテゴリー分けがされておりある一定以上のランクに分類されると絶滅危惧種と呼ばれます。

では、どの様にランク分けされているのか環境省のレッドリストを見てみましょう。

レッドリストのランク

絶滅【EX

日本ではすでに絶滅したと考えられる種

野生絶滅【EW

飼育・栽培された状態・明らかに自然分布域の外側で野生化した状態でのみ存続している種

絶滅危惧類(絶滅危惧種)【CR+EN

絶滅の危機に瀕している種

絶滅危機ⅠA類(絶滅危惧種)【CR

ごく近い将来に野生での絶滅の危険性が極めて高いもの

絶滅危惧ⅠB類(絶滅危惧種)【EN

ⅠA類ほどではないが、近い将来野生での絶滅の危険性が極めて高いもの

絶滅危機Ⅱ類【VU

絶滅の危険が増大している種

準絶滅危惧種【NT

現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件によっては絶滅危惧に移行する可能性のある種とあります。

情報不足【DD
孤立している個体群で絶滅の危機に瀕している【LP

というカテゴリーもありますが大きな分け方は以上になります。
このうち、絶滅危惧類、ⅠA類、ⅠBに分類された種を絶滅危惧種と呼んでいます

鳥の絶滅危惧種図鑑 変わりゆく地球の生態系をビジュアルで知る

◆◆絶滅危惧種・日本の野鳥 バードライフ編レッドデータ・ブックに見る日本の鳥

 

レッドリスト入りしている鳥

レッドリスト入りしている鳥類は134種・うち14種が絶滅・1種が野生絶滅、17種が情報不足となっているので、102種が、絶滅危惧またはそれに近い状況にあるということです。

主な例を挙げてみると、

野生絶滅

トキ

これはニュースでも話題になっているのでご存じの方が多いと思います。

絶滅危惧

現在、対象はありません。

絶滅危惧ⅠA

コウノトリ・エトピリカ・カンムリワシ・ヤンバルクイナ等23種

コウノトリやヤンバルクイナは有名ですね。
このクラスの危険度に23種もカテゴライズされています。

絶滅危惧ⅠB

イヌワシ・シラコバト・ブッポウソウ・ライチョウ等31種

埼玉県のキャラクターでおなじみのシラコバトや特急の名前にもなっているライチョウはこのカテゴリーです。全部で31種もいます。

絶滅危惧

オオワシ・タンチョウ・ハヤブサ・ウズラ等43種

準絶滅危惧

オオタカ・チュウサギ・ミサゴ・ハチクマ等22種

実に134種がレッドリスト入りしています。

 

関連:絶滅の危機が迫りつつある鳥たちの情報はこちら★

野鳥図鑑 絶滅の危機から復活!! オオタカ

野鳥図鑑 漁をする鷹 ミサゴ

 

その他のレッドリスト

実はレッドリストを作成しているのは環境省(国)だけではありません。

各都道府県やその他組織においても独自にレッドリストを作成しています。 例として、トビを挙げてみましょう。
環境省のレッドリストにはトビは掲載されていません。
しかし、都道府県のレッドリストには3県の指定があります。

埼玉県:情報不足、千葉県:準絶滅危惧種、東京都:絶滅危惧類です。

神奈川県の湘南の砂浜で、飛び回っているトビですが、東京都では、絶滅の危機が増大しているとされています。
地域や地区によって、それぞれ評価が違うのも、興味深いところです。
日本のレッドデータは簡単に検索できるサイトもありますので、一度見てみても面白いかも知れません。

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さいごに

多くの人が、この事実を知ることで、絶滅を防いだ事例もあります。
オオタカは1998年のレッドリストではIB類の絶滅危惧種でした。 それによって、各地で保護保全活動が行われ、2006年には準絶滅危惧種となり絶滅危惧種の指定から外れるほどにまで、個体数を回復させることが出来ています。
(指定外れることによる再減少の懸念等もあるようですが)

何より、まずは知ることが大事なのだろうと思います。
ということで、ぜひ一度気になる鳥を調べてみましょう。
思わぬ発見があるやもしれません。

ウグイスは東京では準絶滅危惧種だったり、ホオジロは千葉県では絶滅危惧類の指定をうけていたり、身近な種でも地域によっては評価が違います。
いろいろ見てみると何か大きな傾向が分かるかもしれませんね!!

 

 

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