探鳥地案内 梅雨の尾瀬ヶ原

今回は梅雨時期の尾瀬を案内します。
土砂降りではなく、しとしと雨で何とか散策できる程度でよかったー。
散策範囲は、天気の都合、日帰りという条件なので広くは無いです。
では早速行ってみましょう!!

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基本情報

尾瀬ってどんなところ?

尾瀬は福島県・新潟県・群馬県の三県にまたがる高地にある盆地形状の高原です。
尾瀬ヶ原と呼ばれる高原・尾瀬沼・至仏山・燧ケ岳等が含まれる国立公園特別保護地域に指定されています。
ほぼ全域が特別天然記念物に指定されており、木道・歩道以外への立ち入りが厳しく制限されています。
また、ラムサール条約に登録された湿地で、世界的にも価値が高いと認められています。
ちなみに日本国内には50か所ものラムサール条約登録湿地が有ります。

関連:ラムサール条約とは?こちらの記事でまとめています☆

野鳥豆知識 水鳥を守ろう! ラムサール条約

 

周りを2000m級の山々に囲まれた盆地で、東側の尾瀬沼周辺が約1660m、西側の尾瀬ヶ原で約1400mの標高です。広さはおよそ8690haと言われています。
東京ドーム1850個分の広さです。もはや例えの意味がないですね。
それほど桁違いの広さです。

広大な敷地☆

 

 

 

 

 

 

関連:尾瀬沼エリアはこちらへ☆

探鳥地案内 尾瀬シリーズ 初夏の尾瀬沼6月

 

尾瀬ヶ原って?

ここからは尾瀬ヶ原に絞って見ていきましょう。
広大な尾瀬ヶ原の湿原は正確には一つではなく、拠水林と呼ばれる林によって分断されているそうです。
拠水林とは、湿原の外部から流入してきた川の両側にある林のことで、川が運んできた土砂が自然堤防を形成し、そこに根付いて育った木々で出来ています。
この川のうち湿原を貫通できた流れが何本かあり、その川の拠水林によって分断されているということのようです。
確かに歩いていると、川の流れの周りにだけ樹木があり、面白い光景だとは思っていましたが、こういうことだったのですね☆

 

さてこのような広大な湿地ですが、木道によって散策路が整備されています。
湿原を突っ切るルートや、拠水林に沿ったルートなどいくつかのルートに分かれていますが、どの道からみる景色も素晴らしく、また時間に合わせてルートを切り替えて引き返せるので、持ち時間によってルートをあらかじめ決めておくといいと思います。
今回のような雨の日でも、ルートをうまく切り替えて計画的に進めば特に問題なく進めます。
土砂降りの日はさすがに入山を考え直す必要はありますが。
不測の事態のためにもガイドブックや公式HP等に所要時間入りのルート図があるので確実に持ち歩きましょう。

関連:春先の様子はこちらの記事へ☆

探鳥地案内 尾瀬ヶ原 6月編

 

尾瀬ヶ原へはどうやって行く?

尾瀬へは群馬側は鳩待峠から尾瀬ヶ原へ入るルート、大清水から尾瀬沼へ入るルート、福島県側からは、沼山峠から尾瀬沼へ入るルートの計3本が比較的楽に入れて有名です。
尾瀬ヶ原へ直接入るには鳩待峠からが一番便利かと思います。

今回は、鳩待峠へのアクセスを参考までに載せておきます。

マイカーの方

関越道沼田ICを降り、国道120号線を尾瀬・金精峠方面へ

途中尾瀬方面への分岐が有るので、尾瀬方面へ走ると、尾瀬戸倉駐車場・尾瀬第一・第二駐車場が順に出てきます。そこからは専用の代替輸送バスかタクシーで鳩待峠へ。

鳩待峠にも駐車場がありますが、マイカー規制があり、シーズン中はほとんど規制日になっているはずです。詳しくは片品村観光課へ。

公共交通機関の方

JR上越新幹線 上毛高原駅、上越線沼田駅からそれぞれ戸倉行きのバスがあります。
戸倉からは、上記と同じく乗り合いバスかタクシーにて鳩待峠へ。

さて、鳩待峠の入山口へ着いたらいよいよ登山道です。
ここから約60分下ると尾瀬ヶ原の西の端にあたる山の鼻ビジターセンターです。

私も初めて行ったときは、意外に思ったのですが、尾瀬へは登山道を下ってはいるんですよね。盆地なので、入口の方が高いのです。
下るという事は、帰りは登りです。約80分の登りとなっていますので、帰りの時間配分と体力の温存は気を付ける必要があります。
特に雨の日は、足元も悪く想定より時間がかかるかもしれませんので、配慮が必要です。

みどころ

散策ルートは?

まず、基本情報としまして、尾瀬ヶ原にはいくつかのポイントがあります。それぞれ散策路の分岐となっていて、様々なルートで散策できるようになっています。

今回は、天候・日程の都合で短めの散策となっています。
ほぼ全区間が木道で、人がすれ違うことはできますが、傘をさすのはあまりお勧めできません。
上下セパレートのしっかりした動きやすい雨合羽、登山着を用意していくことをお勧めします☆

 

鳩待~山の鼻(降り60分・登り80分)

基本的に山道です。
途中、石段になっていたり木の簡易な橋が架かっていたり滑りやすくなっている部分がありますので注意が必要です。
沢や河川の横を通る部分では、川の増水等も考えられますので、鳩待の入山前によくよく状況を確認してから入るようにしましょう。
森林の中を進むので、しとしと降る程度の雨では意外と森の木が防いでくれて気になりません。
時折、雨音に交じってオオルリやキビタキなどのきれいな囀りが聞こえてきます。
雨の日でもさすがは尾瀬です。
結構な人が行き来しますので、人が多いときに立ち止まって鳥を探すのは少し危ないです。
人の流れ次第では、グッと我慢をして先を目指しましょう。

山の鼻休憩所

鳩待から入った最初の休憩所です。
ビジターセンターや、お土産物店、軽食、トイレ等一通りの施設が整っています。
まずは一息ついて、情報収集をしましょう。
周りにはまだ林が残っていますので、森林を好む鳥たちに会うことも有るでしょう。
また、休憩所の前の広場にはセキレイなどの野鳥が遊びに来ることも有ります。
おそらくハクセキレイの幼鳥と思われる、まだ体つきが丸く幼そうな子が遊びに来ていました。
山小屋の至る所に、イワツバメが営巣していて忙しそうに巣と餌場を行き来している姿も見られます。

いよいよ湿原へ!!

 

 

 

 

 

 

山の鼻~牛首分岐(55分)

ここから、待ちに待った湿原の中を進む平坦な木道になります。
ところどころ広くなっていて休憩ができたりするスペースが設けられています。
少し進むと一気に視界が広がり、見渡す限りの草原に、周りの山の淵からはカッコウやツツドリの声が聞こえたりとても気持ちの良い空間です。
湿原の草をよくよく見ていくと、ホオアカが居たりしますので、要チェックです☆

雨の中のホオアカ☆

 

 

 

 

 

 

木道の周りには池塘(ちとう)と呼ばれる小さな水たまりのような池が多くあり、イモリ?サンショウウオ?も居たりします。
また、この池塘には、ハスによく似た花を咲かせるヒツジグサという植物が多く植生しています。未(ひつじ)の刻、およそ午後二時くらいの時間に花が咲くのでこの名前になったそうです。
尾瀬の中では人気の花なので時間が合えばぜひ押さえたい所です。
このように野鳥だけでなく、その他の動植物も非常に魅力的な場所です。

サンショウウオ? イモリ?

 

 

 

 

 

 

こちらはドジョウ君☆

 

 

 

 

 

 

牛首分岐

最初の分岐点です。北側へ進めばヨッピ吊り橋、直進すると竜宮十字路という分岐点にそれぞれ繋がります。
ここまで歩いて引き返す方も多いので、ここから先は、いくらか人もまばらになってくる印象です。

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牛首分岐~竜宮方面、下の大堀川(片道20分)

本来は竜宮十字路という分岐まで行けば休憩所も有りきりも良かったのですが、雨の様子を見て、竜宮十字路まで行くことは断念、ただ、折角尾瀬に来たのだからということで、有名な下の大堀川までは行って、引き返すこととしました。
この下の大堀川は、尾瀬が原のポスターやパンフレット等の使われる超絶有名な絶景ポイントです。
5月下旬頃の水芭蕉の最盛期の写真が良く使われています。
梅雨時期はもう水芭蕉は終わっていますが、ニッコウキスゲやヒオウギアヤメなどの花が咲いており、非常に美しい風景です。
湿原の中にある背の高い白い花、コバイケイソウなどの見晴らしの良い場所にはノビタキも姿を見せてくれます☆

アヤメの紫が映える☆

 

 

 

 

 

 

ニッコウキスゲ☆

 

 

 

 

 

 

さいごに

今回は残念な雨模様の中でのスタートでしたが、ふたを開けてみれば雨の尾瀬もこれはこれで有り、非常に楽しめました。
まずは曇っているので、光の反射が少なく、花の色が非常に綺麗に見えます。
池塘に降り注ぐ雨の音も心地よく、より非日常感が有って心が洗われるようでした。
尾瀬内での宿泊は予定せずに日の明るいうちに出る行程でしたのでコース自体は短かったのですが、ホオアカ・ノビタキの草原では外せない2種の鳥、暗くて分かりずらい状態ではあるもののカッコウの姿も見ることが出来たので、バードウォッチングとしてもまずまずの成果が有りました☆
雨の程度にもよりますが、雨の尾瀬もいい感じです。
わざわざ雨を狙っていく必要はないと思いますが、たまたま雨が降ってきてしまっても、
決して悲観せずに、雨の尾瀬を楽しみましょう☆

ノビタキ発見!!

 

 

 

 

 

 

綺麗な花がいっぱい☆

 

 

 

 

 

 

おまけ

今回は妻の両親と一緒でしたので、実は尾瀬とは少し離れた場所に宿をとりました。
関東方面への帰り道、関越道から帰ってもいいのですが、折角なので下道で金精峠を超え、奥日光湯元温泉で一泊しました。
天気が良くなかったので、星空は見れませんでしたが、疲れた後の温泉は好評でした☆

 

翌朝、湯ノ湖近辺を少し散策し帰路へと付きました。
やはり、完全に日帰りですと、アクセスの時間等を考えるとかなりハードになるので、尾瀬の中ではなく帰り道周辺で宿をとっておくというのも悪くない手かなと思いました☆

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