野鳥図鑑 美しい外来種 ソウシチョウ

特定外来生物で有り、侵略的外来種ワースト100にも名を連ねるソウシチョウという鳥を紹介します。
さぞかし恐ろしく狂暴な肩書ですが、見た目はめちゃめちゃ可愛いです。
しかも、今現在ソウシチョウが外来種として定着したことによる悪影響は認められていないそうです。
あくまでこのまま増え続けると影響が出るかもしれないという予防的意味での指定の様です。

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まずは体の特徴からです。 大きさは14cm程度でスズメと同じくらいの大きさです。
色が特徴的で、体の背面は暗い緑色で、目の周り・頬の辺りが薄い黄色、喉が黄色で胸がオレンジ色です。翼には黄色と赤の斑紋が有ります。
嘴が赤いのも特徴です。
ちょっと他の鳥とは一線を画したカラフルな色遣いの鳥です。

綺麗な色です☆

 

 

 

 

 

 

生態に関しては、本来はインド・中国・ベトナム・ミャンマー辺りに棲んでいる鳥です。
日本では、外来種として関東地方・東海地方・近畿地方・中国地方・四国地方・九州地方の各地で繁殖例が確認されています。
特に関東では筑波山に多く、伊豆パノラマパークや、山梨と東京の県境にある柳沢峠でも確認しました。

伊豆で発見!!

 

 

 

 

 

 

関連:外来種に関してはこちらの記事へ☆

野鳥豆知識 外来種!!

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生息地では留鳥として年間を通して観察できます。
おおよそ1000m以下くらいの山地の広葉樹林で、かつ笹類が生い茂る場所を好んで棲みついているようです。
食性は昆虫や木の実を好み、特に直接的に他の鳥たちを攻撃するわけでは有りません。
雄も雌も非常に綺麗な声で囀ります。
つがいの雄雌を別の場所へ引き離すと、お互いに鳴き交わしをすることから、相思鳥という名前が付いたとされる、非常に良い印象を受ける好感度が高い鳥です。

柳沢峠で発見!!

 

 

 

 

 

 

関連:ソウシチョウはここで観察出来ました☆

探鳥地案内 山梨県 夏の柳沢峠の林道

 

日本で棲みついてしまった経緯ですが、古くは江戸時代よりペットとして輸入されいたようで、ペットとしては古くからなじみが有った鳥です。
日中国交正常化の後、可愛い見た目と、綺麗な声、丈夫でなんでも食べる雑食性、非常に飼いやすい鳥ということで大量に輸入されたようです。
扱っていないペットショップは無いくらいに!
また、見た目の可愛さに相反して、食い意地が張っており、大量に食べて大量の糞をする鳥です。
このことも個人で飼っていた人に放鳥される原因になったのかもしれませんが。

しかしこの糞に着目した人たちがいます。
江戸時代より、ウグイスの糞が美容に良いとされ、洗顔料やクリームの材料として使われてきました。
今でも根強い人気が有り、ウグイスの糞の粉が添加された化粧品が売られています。

 

しかしウグイスは飼育が難しい上にあまり糞をしません。そこで、このウグイスの糞の代用品として、大量に糞をするソウシチョウが着目され代替品として使われるようになりました。
ウグイスとソウシチョウはそんなに種としては近い訳では有りませんが、糞の成分はあまり違いがなかったとか。
それで、大量に飼育している業者が有ったようです。
その内に、籠脱けしたもの、面倒見切れなくなって放鳥されたもの、業者が在庫処理のために放したもの、等が全国各地で棲みついてしまったという流れの様です。

「呼んだ??」

 

 

 

 

 

 

 

もちろん現在は法律で規制されており愛玩・鑑賞目的での飼育は一切認められていません。
例外として一部2005年の法律施行前から飼っていたもので、届出をしたものは飼っていても違反では有りません。
外来種とは言うものの、原因は人間です。一方的に悪者にするのもかわいそうな気はします。
難しい問題ですね。
確実な実害は確認されている訳では有りませんが、棲むところが似ているウグイス等と競合し、ウグイスが減る可能性が有ったり、部分的に大繁殖をして数が増えた場所では、見られる鳥たちに変化が出てきたという報告も有るようですので、今後の動向によっては駆除されてしまう方向へ進むかもしれません。

 

古くから飼い鳥として人気が有っただけあって、可愛く声も綺麗な鳥です。
いつか某テレビ番組のカミツキガメの様にメディアなどで取り上げられ捕獲・駆除される対象になってしまうかもしれない鳥でもあります。
そうならないように上手く馴染んでくれ、と祈るばかりです。

 

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