探鳥地案内 尾瀬ヶ原 6月編

今回は尾瀬シリーズの尾瀬ヶ原6月編です。

日本一有名といってもいい湿原の尾瀬ですが、エリアや季節によって違いが大きいので、このサイトでは尾瀬ヶ原エリアと尾瀬沼エリアの2つに分け、さらに季節ごとにまとめて、シリーズ化して紹介したいと思います。

初回は、尾瀬ヶ原の6月編です。
(行った事が有るのがこの時期だけなので笑)

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基本情報・尾瀬ってどんなところ??

尾瀬は福島県・新潟県・群馬県の三県にまたがる高地にある盆地形状の高原です。 尾瀬ヶ原と呼ばれる高原・尾瀬沼・至仏山・燧ケ岳等が含まれる国立公園特別保護地域に指定されています。
ほぼ全域が特別天然記念物に指定されており、木道・歩道以外への立ち入りが厳しく制限されています。
周りを2000m級の山々に囲まれた盆地で、東側の尾瀬沼周辺が約1660m西側の尾瀬ヶ原で約1400mの標高です。
広さはおよそ8690haと言われています。
東京ドーム1850個分の広さです。
もはや、例えの意味をなしていませんが、一つ言えるのは、桁違いの広さですよね!!
観光地・景勝地としても知名度は抜群、唱歌「夏の思い出」の、夏が来れば思い出す、遥かな尾瀬遠い空、という歌詞で聞いた事が有るという方も多いのではと思います。
多くの学生さんが遠足へ来て居たり、ハイカーがハイキングを楽しみに来たりと、とても賑やかな場所です。

尾瀬ヶ原って??

ここからは尾瀬ヶ原に絞って見ていきましょう。
広大な尾瀬ヶ原の湿原は正確には一つではなく、拠水林と呼ばれる林によって分断されているそうです。
拠水林とは、湿原の外部から流入してきた川の両側にある林のことで、川が運んできた土砂が自然堤防を形成し、そこに根付いて育った木々で出来ています。
この川のうち湿原を貫通できた流れが何本かあり、その川の拠水林によって分断されているということのようです。
確かに歩いていると、川の流れの周りにだけ樹木があり、面白い光景だとは思っていましたが、こういうことだったのですね☆

川の周りにだけ林ができる拠水林

 

 

 

 

 

 

拠水林にはたくさんの鳥が☆

 

 

 

 

 

 

さてこのような広大な湿地ですが、木道によって散策路が整備されています。 湿原を突っ切るルートや、拠水林に沿ったルートなどいくつかのルートに分かれていますが、どの道からみる景色も素晴らしく、また時間に合わせてルートを切り替えて引き返せるので、持ち時間によってルートをあらかじめ決めておくといいと思います。
ガイドブックや公式HP等に所要時間入りのルート図があるので確実に持ち歩きましょう。
また、山道の移動には、カメラバッグや、ストックが有ると便利です。

 

 

 

尾瀬ヶ原へはどうやって行くの?

尾瀬へは群馬側は鳩待峠から尾瀬ヶ原へ入るルート、大清水から尾瀬沼へ入るルート、福島県側からは、沼山峠から尾瀬沼へ入るルートの計3本が比較的楽に入れて有名です。
尾瀬ヶ原へ入るには直接尾瀬ヶ原へアクセスできる鳩待峠からのルートが一番便利かと思います。

今回は、鳩待峠へのアクセスを参考までに載せておきましょう☆

マイカーの方

関越道沼田ICを降り、国道120号線を尾瀬・金精峠方面へ
途中尾瀬方面への分岐が有るので、尾瀬方面へ走ると、尾瀬戸倉駐車場・尾瀬第一・第二駐車場が順に出てきます。そこからは専用の代替輸送バスかタクシーで鳩待峠へ。
鳩待峠にも駐車場がありますが、マイカー規制があり、シーズン中はほとんど規制日になっているはずです。詳しくは片品村観光課へ。

公共交通機関の方

JR上越新幹線 上毛高原駅、上越線沼田駅からそれぞれ戸倉行きのバスがあります。 戸倉からは、上記と同じく乗り合いバスかタクシーにて鳩待へ。

さて、鳩待峠の入山口へ着いたらいよいよ登山道です。

ここから約60分下ると尾瀬ヶ原の西の端にあたる山の鼻ビジターセンターです。私も初めて行ったときは、意外に思ったのですが、尾瀬へは登山道を下ってはいるんですよね。
盆地なので、入口の方が高いのです。下るという事は、帰りは登りです。約80分の登りとなっていますので、帰りの時間配分と体力の温存は気を付ける必要があります。

 

尾瀬と周辺の山をあるく 日帰り、前夜泊、1泊2日花と自然を楽しむ29コース

るるぶ尾瀬 (るるぶ情報版)

見どころは?(6月編)

まず、前置きとしまして、尾瀬ヶ原にはいくつかのポイントがあります。 それぞれ散策路の分岐となっていて、様々なルートで散策できるようになっています。
回るルートは様々にアレンジ出来るのですが、今回私が通ったルートに沿って紹介します。

鳩待~山の鼻(降り60分・登り80分)

基本的に山道です。 石段になっていたり木の簡易な橋が架かっていたり滑りやすくなっている部分がありますので注意が必要です。
森林の中を進むので、時々キビタキやオオルリ等のとてもいい声が聞こえる事が有りますが、人がすれ違えるのがやっとの幅の山道です。 人が多いときに立ち止まって鳥を探すのは少し危ないので、人の流れ次第では、グッと我慢をして先を急ぎましょう。

山の鼻休憩所

鳩待から入った最初の休憩所です。ビジターセンターや、お土産物店、軽食、トイレ等一通りの施設が整っています。 まずは一息ついて、情報収集をしましょう。
特にトイレは道中限られた場所にしかありません。
行けるところで済ませておくことを強くお勧めします!
周りにはまだ林が残っていますので、森林を好む鳥たちに会うことも有るでしょう。
休憩所や小屋の庇には、イワツバメというツバメの仲間が営巣していることも有ります。
優しく見守りましょう。

山の鼻~牛首分岐(約55分)

ここから、待ちに待った湿原の中を進む平坦な木道になります。
ところどころ広くなっていて休憩ができたりするスペースが設けられています。
少し進むと一気に視界が広がり、見渡す限りの草原に、周りの山の淵からはカッコウやツツドリの声が聞こえたりとても気持ちの良い空間です。
ただ鳩待から入った最初の湿原区間なので、人が多くなかなか立ち止まってゆっくり観察できる感じではない区間でもあります。

池塘と呼ばれる湿地の池

 

 

 

 

 

 

関連:尾瀬といえばカッコウ、カッコウの詳細はこちらへ☆

野鳥図鑑 高原に朝を告げる鳥 カッコウ

 

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牛首分岐

最初の分岐点です。北側へ進めばヨッピ吊り橋、直進すると竜宮十字路という分岐点にそれぞれ繋がります。
ここまで歩いて引き返す方も多いので、ここから先は、いくらか人もまばらになってくる印象です。

牛首分岐~ヨッピ吊り橋(50分)

さてまずは北側へ進んでみます。
この区間は途中から湿原と山林の境界を歩くルートです。
南側に草原・北側に山林を眺めながら歩くので、様々な野鳥に出会えます。 また、多くの人が牛首分岐を直進し竜宮十字路へ向かうので、こちらのルートの方が空いていて自由に散策できる気がします。
草原側にはホオアカやノビタキが多く、少し背の高い草のてっぺんを見ていくと、止まっていたりします。
山林側には、アオジやウグイスが囀り、とても賑やかです。
カッコウやツツドリの声も聞こえるのですがなかなか見つけることができません。 カッコウは背の高い木のてっぺんにいることが多いようです。

木道にノビタキが

 

 

 

 

 

 

ヨッピ吊り橋

ヨッピ川という川にかかる吊り橋です。
分岐点になっており、直進すれば東電小屋・赤田代分岐を経由して見晴へ続きます。
南に向かって川沿いを行くと、竜宮十字路へとつながるので、ここで竜宮方面へ向かって帰れば、尾瀬ヶ原を半周したような形になります。

部分的に水芭蕉が☆

 

 

 

 

 

 

ヨッピ吊り橋~見晴(約60分)

この区間も、引き続き森林と湿原の境界線を進みます。
途中東電小屋という山小屋があり、トイレも整備されています。
さらに進むと、赤田代分岐という場所に出ます。この分岐を北へ進むと三条の滝という有名な滝につながります。
が、片道80~90分はかかるので、要注意です。
分岐を南へ進むと程なく見晴です。
この区間も草原の鳥と森林の鳥を観察するチャンスが多いので、歩いていて飽きないコースです。

木道の外へは絶対出てはいけません!

 

 

 

 

 

 

見晴休憩所

いよいよ尾瀬ヶ原の東の終点です。
山小屋がいくつもあり、軽食やお土産、トイレ等が整備されていて、ターミナル的な役割を果たしています。
尾瀬ヶ原探索の終点・折り返し地点になります。
ここで宿泊される方や、学校行事でのハイキングの方等、久しぶりに人が多いところにやってきた感があってちょっと楽しいです。
こういったものを持っていっておくと、色々便利で楽しいです。

 

 

ちなみに、ここより約2時間山道を進むと尾瀬沼にたどり着きますが、そちらは尾瀬沼編で紹介することにしましょう。

見晴~竜宮十字路(約40分)

さあいよいよ復路です。 この区間は、湿原の真ん中を進む道になります。視界がとても広く気持ちのいい一本道が続きます。
草原の野鳥ホオアカ・ノビタキ・モズ等が多く観察できます。
所々にある拠水林にはアオジ等が囀ります。

燧ケ岳と尾瀬ヶ原

 

 

 

 

 

 

関連:ここで見られる鳥はこちらの記事でまとめています★

野鳥図鑑 青い??緑?? アオジ

野鳥図鑑 MOZU  小さな猛禽 モズ

野鳥図鑑 赤いほっぺの照れ屋さん ホオアカ

 

竜宮十字路

湿原のど真ん中にある分岐点です。 北へ進めばヨッピ吊り橋、直進すれば牛首分岐です。 トイレや休憩できるスペースが整備されています。
ちなみに南へ120分ほど登山するとアヤメ平という綺麗な風景の場所があります。
休憩所付近は川が流れ、林になっているので、オアシス的な雰囲気を持つ場所です。

竜宮十字路~牛首分岐(約40分)

この区間も湿原を横断する木道の一本道です。
とても気持ちがいい道です。
さらにこの区間には、下の大堀川と呼ばれる場所があり、そこが尾瀬のポスター等の撮影場所なのだそうで、非常に美しい景色が見られます。
特にこの6月までは水芭蕉が有名で、タイミングが合えば本当に素晴らしい景色も楽しめます。
私は少し遅かったようですが。。。
ただ、この場所を目標にしている人が多く、ここを超えると一気に人が増えます。
なので、野鳥観察はここまでとして、人の流れを妨げないように進みましょう。

水芭蕉は終わった後でした

 

 

 

 

 

 

野鳥観察が物足りないよ、という方は、竜宮を北へヨッピ吊り橋を経由して牛首へ行けば、もう少し観察を楽しめるかなと思います。
参考までに竜宮~ヨッピ吊り橋は約40分のコースです。

牛首~山の鼻

どちらにしても帰りの牛首から山の鼻は、人の行列ができやすいので、流れに沿って進むしかありません。(平日は行った事がないのでわかりませんが) 野鳥の声を聴きながら、最後に風景を楽しみましょう。

美しい湿原の風景

 

 

 

 

 

 

おまけ

まだまだ足りない!!ていう方、山の鼻に植物研究園という散策路があります。
ここも草原と森林が両方楽しめる場所なので、体力と時間に余裕がある方はぜひ!!

さいごに

様々な野鳥に会えるのはもちろんの事、そのほかの生物・植物、また景色・風景とても素晴らしい場所です。
たどり着くまでは、少し苦労をしますが、それだけの苦労を推してでも訪ねる価値はある場所だと思います。
私も娘がもう少し大きくなったら、連れて行ってあげたいと思っています。ぜひ、機会があれば、行ってみてください☆
心が洗われるとはこういうことだと実感できると思います。

 

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