野鳥図鑑  高原に棲むシギ オオジシギ


シギチドリと聞くと、海岸や干潟、平野部に広がる水田など、標高に低い場所にいる鳥というイメージが非常に強いと思います。
そんなシギの仲間に、高原に姿を現す種がいます。
今回はそんな高原に棲むシギ、オオジシギを紹介します。

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まずは体の特徴からです。 大きさは約30cmでハトに近い大きさです。
これは日本にやってくるタシギ(地鴫)の仲間の中では最大級で、和名の由来でもあります。
体の色は上面と胸のあたりが、黒褐色と赤褐色の斑紋、お腹側は白っぽい羽毛に覆われています。
顔には淡い黄色の筋模様が有ります。
嘴は長く色は淡い褐色、先端が黒くなっているのも特徴です。

草に隠れるのがうまい☆

 

 

 

 

 

 

 

次に生態に関してですが、日本へは主に夏鳥として繁殖のためにやってきます。
本州中部以北のエリアに多く、本州では標高の高い高原、北海道では平野部の湿原でも見られます。
冬は遥か9000km南のオーストラリアへ渡って越冬します。
かなり数が減りつつある種で、環境省の準絶滅危惧種の指定を受けています。
また、日本とオーストラリア間を渡るという事で、日豪渡り鳥協定の対象とされ保護されています。

関連:絶滅の危険が迫る渡り鳥、資料はこちらへ

野鳥豆知識 絶滅危惧種ってなんだ??

野鳥豆知識 渡り鳥条約・協定

 

 

生息地では草原や湿原で暮らし、基本は単独行動です。
長いクチバシを使いミミズなどを捕えますが、雑食なので、木の実などを食べることも有ります。
繁殖期になると、雄は鳴きながら飛翔し、尾羽を広げ羽音をたてながら急降下するディスプレイ飛行という行動を頻繁に行い雌にアピールをします。
鳴き声も非常に特徴的で、擬音化も難しいのですが、「ズビャークビャークビャーク」「ギューィギュイギュイ」というようなあまり聞きなれない声で鳴きます。

 

このような声や、ディスプレイ中のバリバリという大きな羽音の雷に例え、
カミナリシギという異名を持っています☆
このタシギ系の鳥は見た目がほぼほぼ同じなので、なかなか見分けが難しいのですが、
この変わった鳴き声で一発で分かります☆

本州では高原で出会えると書きましたが、私が実際に見た事が有るのは、尾瀬沼です。

いかにもいそうな風景☆

 

 

 

 

 

 

湖畔の湿地に2羽仲良く歩いていました。
偉そうなことを書いてはいますが、今のところ見たのはこの一回だけです。
高原の鳥といえば、カッコウやノビタキなどが思い浮かびますが、このオオジシギに会えるのはなかなか新鮮で、いつにない興奮を覚えた感覚が残っています。

関連:尾瀬の情報はこちら☆

探鳥地案内 尾瀬シリーズ 初夏の尾瀬沼6月

探鳥地案内 梅雨の尾瀬ヶ原

 

 

高原にいるという情報は持っていたものの、実際に会えるとは思っていなかったので余計に印象に残っているのだと思います。
奥日光戦場ヶ原などでも観察される事が有るようなので、そちらの方がアクセスはいいと思います。
ぜひ、高原で見るシギというちょっと不思議な光景を味わいに出かけてみてはいかがでしょうか☆

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