野鳥図鑑 野生復帰(再導入)の成功例 コウノトリ


おそらく一度は聞いた事が有り鳥の名前だは無いでしょうか。
日本では一度野生絶滅を経験したことのある鳥、コウノトリという鳥を紹介します☆

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まずは体の特徴からです。 大きさは110cmと大きく、アオサギと比べてもその大きさが際立ちます。
全身白で、翼の先が黒、嘴は黒く、足は赤っぽい色をしています。
目の周りは赤くなっていますが、これは羽毛ではなく皮膚が露出しているものです。

美しい鳥です☆

 

 

 

 

 

 

次に生態ですが、分布に関しては、中国北東部やロシア南東部で繁殖し、韓国・日本・台湾・中国中南部などで越冬しています。
日本では極まれに冬鳥として飛来する個体が居るようです。
日本で繁殖し、周年生息する個体は絶滅しており、現在は人工飼育されたものが放鳥され、再導入の過程にあります。
河川・湖沼・湿原などに生息、特に日本では里山に囲まれた水田などを好んで生息しています。

関連:渡り鳥についてはこちらの記事を☆

野鳥豆知識 渡り鳥条約・協定

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一度野生絶滅している件ですが、このコウノトリはかつて日本中の至る所で見られた鳥でした。
明治時代になると、各地で乱獲が行われてしまい一部地域を除くコウノトリは全滅します。
その一部地域というのが、兵庫県但馬地区、福井県若狭地区でした。
但馬地区はもともと出石藩の領地であった頃、霊鳥として敬われていた過去が有るので、地域住民の方々に保護の意識が残っていて乱獲時代を乗り越えたという話が有ります。

 

その後、生息地は国の天然記念物に指定されるのですが、再び暗雲が立ち込めます。
第二次世界大戦中、営巣地の松林が、油を採取するために伐採され、さらに食料を確保・増産する中で、水田を荒らす害鳥とされ駆除されます。
さらに追い打ちをかけるように、終戦後の貧困時代には食料として狩猟の対象となってしまいます。
戦後の混乱が落ち着き始めた1950年代後半には、わずか20羽程度まで減少してしまっていました。
また、水銀系の農薬により獲物となる水棲生物などが減少、さらには数が減ってきたために近親交配が続いた事など、様々な悪要因が続き数は減り続けました。
国も種として天然記念物・特別天然記念物と続けざまに指定をし、野生個体の捕獲・飼育下での繁殖等の保護・増加を図りますが、一旦絶滅へと向かった大きな流れに対しては後の祭り、1971年に最後の野生個体が捕獲され、野生絶滅してしまいます。

関連:生物の絶滅に関してはこちら

野鳥豆知識 絶滅危惧種ってなんだ??

 

 

その後、中国・ロシアから個体を譲り受け、人工飼育を進めると共に、生息地の環境を整える動きも有り、兵庫県豊岡市(但馬地区)ではコウノトリの郷公園を中心に整備されています。
そして野生絶滅から実に34年、2005年に人工飼育されていた個体5羽が放鳥、野生に放たれました。
現在順調に生息数を延ばし100羽程度まで個体数が増えています。
豊岡のコウノトリの郷以外にも、飼育・放鳥する場所も出てきていて、
関東でも千葉県野田市コウノトリの里という施設から放鳥されています。

カッコいい!!

 

 

 

 

 

 

関連:コウノトリに会うならここ☆

探鳥地案内 千葉県 野田市コウノトリの里

 

 

さて、コウノトリに非常に近い種で、シュバシコウという鳥がいます。アフリカ北部やヨーロッパに生息する鳥ですが、名前の通り赤いクチバシのコウノトリで、嘴の色が違うだけで非常に似ています。コウノトリが世界に2000~3000羽しかいない希少種なのに対し、このシュバシコウは数十万羽という個体が生息しており今のところ安泰です。
よく、「赤ちゃんはどこから来るの?」「うーん、コウノトリさんが運んできてくれるんだよ」なんていう、小さな子供に赤ちゃんがどうやってできるかを説明する時のテンプレが有りますが、実はこの例え話の元ネタは、ヨーロッパが発祥なんです。

 

 

ドイツのお話なようで、子供ができない夫婦が住んでいる家の煙突にシュバシコウがやってきて営巣、子育てを始めました。
夫婦は子育ての邪魔をしないように、暖炉を使うことを控え、子育てを優しく見守ります。
その甲斐あって無事に雛は育ち、巣立っていきました。
そのあとその優しい夫婦に間にも赤ちゃんが生まれたというようなお話が、
日本へも伝わってくる過程で結果、コウノトリが赤ちゃんを運んでくるというような例えになったみたいです。

 

現在日本にいるコウノトリは、様々なネットワークや技術を使って、おおよその滞在地が分かっています。
さらに足環の色で個体識別も出来、愛称が付けられているものも多いです。
ネットでもだいたいの現状滞在地が分かりますので、もし近くへ来ているような事が有れば一度探しに出かけてみてはいかがでしょうか☆
大きくて迫力も有り、とても美しい鳥です。ぜひこのまま順調に増えていけばいいですね☆

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