野鳥図鑑 鵜飼いの鵜じゃない方の鵜 カワウ

よく伝統的な漁法としてテレビなどで取り上げられることも有る鵜飼いという漁法が有ります。
鵜(ウ)という鳥を使って魚を捕るのですが、この漁に使われるのはウミウです。

 

今回はウミウじゃない方のウ、カワウを紹介します。

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まずは体の特徴です。 大きさは約80cm~90cmで、アオサギより少し小さいくらいの鳥です。
体の色は全身黒に近い褐色で、嘴が黄色く目立ちます。またくちばしの先がかぎ状になっているのも特徴です。
繁殖期になると、婚姻色と呼ばれる頭の辺りが白い羽毛に覆われた状態になります。

次に生態ですが、分布に関しては本州・九州・四国の各地に留鳥もしくは漂鳥として生息しています。
最近では北海道でも繁殖が観察された例が有るので、分布範囲が広がっているのかもしれません。
主に河川や湖沼に生息していますが、河口付近や海上でも姿が見られるようになっています。
また、エサとなるコイなどが、河川の上流などでも放流されると、その生息域に合わせるようにカワウも上流域・山間部などにも姿を現すようになっています。
非常に適用力が高い鳥だと言えます。

 

また、潜水能力にも長け、1分以上、深さは10m程まで潜ることが出来るようです。
しかし、羽毛に脂分が少ないので、潜ったあとは、羽を広げて乾かさなければならず、良く羽を干している姿が見られます。
数羽から時に千羽単位の群れを作り、いくつかのねぐらを転々としながら生活しています。
ねぐらのうちの一つを繁殖地・コロニーとして集団で繁殖をします。ひとたびコロニーが出来ると騒音や糞害などの影響も出てきて社会問題にまで発展することも有ります。

抜群の潜水能力

 

 

 

 

 

 

関連:コロニーを作る鳥の仲間☆

野鳥図鑑 まさかモルディブで?! アオサギ

 

 

しかしこのカワウ実は数十年前までは非常に数が減り絶滅の危機に瀕している種でした。
最も少ない時期は1970年代で、およそ3000羽を切るくらいまで減りました。
これは、現在でいうとライチョウの生息数と同じ程度ですので、下手をすると天然記念物になりえるほどの減り方です。
その後、公害対策によって河川の汚染が解消されたり、自然環境が良くなってきたことにより順調に数を増やし、2000年には約6万羽ほどにまで生息数を回復させ、今現在はおよそ15万羽にまで爆発的に数を増やし続けています。

もう何処にでもいる☆

 

 

 

 

 

 

このように数が爆発的に増えた影響による新たな問題が発生しています。
ウは一日約500g程の魚を食べると考えられていて、魚類の生態系への影響や、意図的に放流した稚魚を根こそぎ食ってしまうという事で漁業被害も発生しています。
またコロニーでは生木を折ってしまうので、樹木が枯れてしまうことが多く、大きなコロニーになるほど広範囲の樹木が枯れてしまう被害が起きる。
それと同時に、多量の糞によって水質や土壌の汚染・悪臭・景観の悪化など深刻な問題となっています。

コロニー後の枯れ木に留るオオタカ

 

 

 

 

 

 

これらの問題の解決策として、2007年に、狩猟鳥に指定されました。
この指定により、狩猟期間と場所を守れば狩りをしてよいという事にはなったのですが、羽毛も肉にもあまり魅力がないので、狩猟によって数が減るかと言われると、どうでしょう~、って感じですかね。
しかし、最近のジビエブームに乗っかって、カワウを食べてみようという個人ハンターも多少は出てきているようです。おいしいかどうかは分かりませんが、やはり臭いのがネックみたいですね。

関連:狩猟に関してはこちらの記事で☆

野鳥豆知識  今話題のジビエ 狩猟鳥獣とは?

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しかし、鵜の糞を肥料にすることで町の発展につながったという事例もあり、日本を代表する繁殖地の鵜の山(愛知県美浜町)は国指定の天然記念物に指定されています。

現在では水辺が有ればカワウがいるというほどまで数が増え環境問題にまで発展している、ちょっと厄介な扱いを受けている鳥です。
見た目も黒く大きく少し怖いイメージも有ってなかなか好かれない鳥ではありますが、一歩間違えば日本では絶滅していたかもしれない鳥です。
増えすぎる事のによる問題、保護の考え方等非常に考えさせられる鳥です。
もしかすると、カワウ料理を出す店が出てくるかもしれませんね。
もうすでに、カラス・ヒヨドリあたりのメニューを出す店が有るようです。
意外と人気が有るそうですよ☆

 

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