野鳥図鑑 多夫多妻?? イワヒバリ

今回も高山に棲む鳥を紹介します。名前はイワヒバリといいます。
ヒバリと付いていますが、ヒバリと同じ分類ではありません。
ヒバリはスズメ目ヒバリ科イワヒバリはスズメ目イワヒバリ科に分類されています。
名前の由来は岩(高山の岩場を指す)にいるヒバリに似た声の鳥から来ています。
江戸時代までは【いわすずめ】とも呼ばれていたそうですが、明治時代になって今の【イワヒバリ】に統一されたようです。

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では早速、体から特徴を見ていきましょう。
大きさは18cm、スズメより少し大きいくらいです。
色は上半身が灰色、下半身が赤褐色、翼は黒褐色で留まっていると白い縞模様が2対見られます。
嘴の根元が黄色いのも特徴の一つです。雄と雌は同じ色をしています。
カヤクグリと非常に似ているのですが、大きさや、羽の白い模様と、嘴の色で見分けましょう☆

どこにいるかわかりますか☆

 

 

 

 

 

 

 

関連:そっくりな鳥、カヤクグリはこちら★

野鳥図鑑 地味にかわいい☆ カヤクグリ

 

次に生態です。まずは分布ですが日本には本州中部より北と北海道の高山に留鳥として一年を通して観察できます。
森林限界を超えた標高のハイマツ林や岩場を好んで住んでいます。森林限界とは、地域によって差があるのですが、日本アルプスを例にとれば、2500m以上の標高になります。
地面を歩き回ることが多く、木のうえには滅多に留まりません。

地面近くの実を食べる☆

 

 

 

 

 

 

関連:森林限界についてはこちらで解説しています☆

野鳥豆知識 森林限界ってなんぞや?? 生物の高度分布について

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この鳥の面白いのは、繁殖方法です。
多くの鳥が一夫一婦のつがいになって繁殖をします。
そしてその多くの鳥がオスから雌に対して求愛行動をします。
なので、オスの方が派手だったり、大きな声で囀ったりするわけですが、このイワヒバリは逆です。
雌から雄に求愛をし交尾をします。
しかも群れの雄全員にです。 雌は群れの雄を独占しようと熾烈な争いをし、群れの中での順位付けをします。
そして雛が生まれたのちも、雌の順位と比例して、雄が子育てを手伝います。
順位の低い雌のところへはあまり雄は手伝いに来ませんので、最悪の場合雛が飢えてしまうことも有るそうです。
このように言うなれば多夫多妻というシステムをとっているのです。

野生の動物の中には、一夫多妻で群れを作る動物も多いですよね。
ライオンやサルの仲間なんかは典型的です。
強い雄が多くの子孫を残すために多くの雌を独占しようとする仕組みですが、イワヒバリは逆です。
それぞれがバラバラに繁殖したり、一夫多妻だと絶対的に餌が足りなくなる可能性がある高山という厳しい環境の中で、確実に雛を育てるために、多くの雄が上位の雌の雛に集中して餌を与えることで確実に種としての子孫を残し次の世代へと繋げていくこの仕組みを作り上げたのでしょう。

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さて、このイワヒバリですが、実は登山客にとても人気のある鳥です☆
比較的人懐っこい性格もあって、山小屋に寄ってきたりするそうです。
登山やハイキングの際には比較的簡単に見ることができる鳥です。

ここにいるのよ!!

 

 

 

 

 

 

おすすめの場所は、長野県の乗鞍岳の畳平です。
バスで2700mという標高まで行ける稀有な場所です。
ここへ行けばかなりの確率で見られるのですが、悲しいかな知名度が低いのと、やはりライチョウの人気が頭一つ二つ、三つほど飛びぬけているので、多くの方が素通りしてしまいます。

色は地味だけど、よく見るとまるっとしていてシルエットが可愛い、ぜひ注目してほしい鳥さんです。 ぜひ、高い山へお出かけする機会がありましたら、素通りせずに観察してみてください。 足元の岩場や茂みの切れ目がポイントです!!

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