探鳥地案内 山梨県 夏の富士山五合目 御中道

2013年に富士山が世界遺産に登録されたことはまだ、記憶に新しいところです。
海外からの登山客や、観光客で大いに賑わい、その人気ぶりは衰えることを知りません。
ところで、富士山はどの世界遺産に登録されたでしょうか?

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はじめに

世界遺産には、3つのカテゴリーが有ります。 自然遺産と文化遺産とその両方を兼ね備えた複合遺産です。
富士山は日本一高い山だから自然遺産だ!!と思う方もいるかもしれませんが、

富士山は文化遺産として登録されました。

富士山を対象とした信仰の歴史や、富士山からインスピレーションを受けて生まれた数々の芸術品、「信仰の対象」と「芸術の源泉」と評され登録に至っています。
古くから富士山は信仰の対象として、登られてきました。
今も頂上には神社があり登山客の方はお参りをしていますよね☆
実は、古くから伝わる富士講という富士山信仰では頂上に登るだけが修行ではなかったんです。
かつては御中道と呼ばれる富士山の中腹をぐるっと一周回る道がありました。
この御中道、富士山に3回登ったという証明がないと歩くことが許されなかったとされる、危険かつ信仰上も重要な道だったのです。

前置きが長くなってしまいましたが、今回紹介するのは、この御中道です。
現在歩けるのは4分の1程度ですが、紹介するのはさらにその半分のもっとも歩きやすい区間です。

凄い景色☆

 

 

 

 

 

 

 

どこにある?

富士山にはいくつか登山道があります。どの登山道も五合目まではバス等で行けますが、この御中道に入れるのは山梨県側富士スバルライン五合目です。
コースとしては、五合目駐車場から入り、一つ前のバス停、奥庭駐車場までの区間で、普通に歩くと約1時間~1時間半ほどの道のりになります。

緑も綺麗☆

 

 

 

 

 

 

さらに1時間半ほど進むと大沢崩れという絶景ポイントまで行けるのですが、野鳥観察が目的であれば、奥庭までの区間をじっくり観察するのがいいのかなと思います。

どんなところ?

標高2400m付近をほぼ平坦に富士山の周りを水平移動する道です。
奥庭駐車場へは降りますが。
それ以外はほぼ平坦な岩・砂利の道です。

この2400m近辺という標高がポイントで、富士山では、およそ2500mが亜高山帯と高山帯の境目となっていて、ちょうど森林限界付近を歩くこととなります。

基本的には、亜高山帯特有の針葉樹林帯を通り、少し見上げると、木々もまばらな高山帯の姿を垣間見ることが出来ます。
時折超える、土砂崩れの後が、木々を押し流したような大迫力の風景もこの場所の特徴です。
そういった場所では、周りに比べ高い木が育っていないので、視界も広く、かなり下の方まで見渡せます。
ただ、足もとが砂利の部分が多く滑りやすいところもあるので十分注意が必要です。

とにかく凄い景色☆

 

 

 

 

 

 

関連:森林限界に付いてはこちらの記事で解説しています☆

野鳥豆知識 森林限界ってなんぞや??

 

 

アクセスは?

公共交通機関

富士河口湖駅・富士山駅より登山バスが出ています。

富士北麓駐車場というところからはシャトルバスが、

新宿などからも高速バスが出ています。

マイカー

中央道河口湖IC、富士五湖道路富士吉田ICより、富士スバルラインという有料道路を経由します。

冬季閉鎖が解除されても、天候次第では5合目までたどり着けないことも有るようですので道路状況は事前に調べておく方がよさそうです。

※マイカー規制

最盛期の7・8・9月はマイカー規制が行われていて、自家用車は乗り入れできません。また、規制期間は年によって違いますので、事前に確認が必要です。

 

夏の見どころ

例年6月上旬には開通できている様ですが、今回は夏の見どころを紹介したいと思います。
コース全般的に亜高山帯に棲む留鳥、コガラやヒガラ等の小型のカラ類が多くみられます。
また、ホシガラスのような大型の鳥も見られることがあるそうです。
さらに夏は涼しい亜高山帯に棲み、冬には平地に降りていく漂鳥、ウソやルリビタキ・カヤクグリなどが多く生息しています。
特に漂鳥に関しては平地に降りてくる冬場によく見る事が有るので、地鳴きしかしないおとなしい姿のイメージが強いと思います。
しかし、ここでは夏の繁殖期のテンションの姿・生活を観察できるのでかなり貴重な場所だと思います。
中でもルリビタキの囀る姿は衝撃的でした!!

生き生きしている!!

 

 

 

 

 

 

関連:亜高山の鳥たちはこちらの記事で紹介しています☆

野鳥図鑑 地味にかわいい☆ カヤクグリ

野鳥図鑑 星空を纏う鳥 ホシガラス

野鳥図鑑 口笛の達人 ウソ

 

留鳥・漂鳥だけでなく、夏鳥も渡ってきています。 メボソムシクイはかなりの数が渡ってきていたと思います☆
歩いている人も登山道に比べれば幾らも居ないので、ゆったりと自分のペースで観察しながら歩けます。
途中の景色も、素晴らしいので、鳥以外の魅力も満載のコースとなっています☆

さいごに

富士山といえば登山、登らなくてどうするんだという意見もあるでしょうが、バードウォッチングだけでなくトレッキングコースとしても、この御中道お勧めです。
まだ登山には早いかなという小さな子供や、ちょっと登山は、、、という体力に自信の無い方も、十分富士山の雰囲気を味わえます。
バードウォッチングに関して言えば、漂鳥の貴重な夏の姿も見ることが出来ます☆
また比較的明るい林が多く、木の背も低いことから、比較的近くで野鳥の姿を見ることが出来ます。
富士山は登る所という既成概念にとらわれず、実は由緒正しい神聖な御中道を散策してみてはいかがでしょうか☆
なかなかこの標高までバスやマイカーで来られるところは少ないので貴重な体験ができると思います。この機会にぜひ☆

 

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